Merry Christmas (Tamil/2024)を川口スキップシティで。
オール日本人で結構な盛況。ぬい持参の人も。クリスマスの夜にアルバートはムンバイに帰郷、レストランで子連れの女性と巡り合う。彼女の連れはなぜか慌ててその場を去ったところだった。それから二人は映画などを楽しみ、彼女の家に行って酒を飲み、その後再び出かけて夜の街を彷徨う。彼女のアパートに戻った時、そこには夫の死体があったという掴み。彼女が警察を呼ぼうとするとアルバートはそこにいた痕跡を消し去って逃げる。原作があるというのは知っていたがやはり語り口が巧い。主要登場人物がオールクリスチャンというのは、エキゾティズムに加えて前世紀からあるクリスチャンへの偏見を多少は残しているのか。VJSはごく普通に肉厚ないい男を演じていた。カトちゃんとのペアリングが非常にしっくり。タミル語映画なのにヒンディー語映画を見ている気分。ローカライゼーションとしてラーディカ・サラトクマールを出してきたけど、その必要はなかったような気がする。最後に遊び人ロニーのなけなしの正直と「クララが歩いた」的奇跡からカタストロフに落とし込まれるのは見事。