Guntur Kaaram (Telugu/2024)を池袋ヒューマックスで。
22年春以来のマヘーシュ、しかもASVRで台詞のカッコよさに刮目したトリヴィクラム作品なので、ぎっちぎちデーの中でも最優先で見に行った。現地の評判はいま一つらしいが、充分に満足。あのマヘーシュがグントゥールの唐辛子農家の鉄火男をやる。ドーティーをまくり上げ、煙草をしきりと吹かし、お国訛りで話し、すぐにカッとなる荒くれ。それをあの外見でやる。ノンシャランと荒くれの不思議な共存。台詞には「俺の肌色を保つには日傘が要る」「一線を越えるな/カバディじゃあるまいし」「俺がサインするのはファンに求められたときだけ」などなどのトリヴィクラム節。訳あって離婚して実家に戻り、その後再婚して政治家になった母、その母と完全に縁を切らせようとする母方親族と主人公との戦い。シュリーリーラは求められているグラマーをきっちり演じた。脇を固める中ではジャヤラーム、ラムヤ、イーシュワリが特に良かった。主人公は赤い車で軽快にグントゥールとハイダラーバードを往復するが、よく考えたら、AP州の分裂が起きてない世界線か。きびきびと小気味いい159分。