Street Dancer 3D (Hindi/2020)をオンラインで。
公開時に劇場で観て以来の2回目。まあ余り乗れないのは変わらず。再見ではっきりしたのは、これはパンジャービー・ディアスポラの映画だということ。本来ならパンジャーブ語で作られるべきものだった。インド人もパキスタン人も皆ほとんどがパンジャーブ人。シク、イスラーム、ヒンドゥーの宗教的帰属、国籍上の帰属以前にパンジャーブ人。そこが一般の日本人観客に理解できるかどうか。分からないと抽象的な人道の話になってしまう。それとシク教徒男性にとってターバン、頭髪が持つ意味も。さらには黄金寺院厨房の給食に代表されるシク教徒の喜捨と救貧の精神も。ダンスの方は中盤のプラブデーヴァのソロ以外は組体操あるいはパルクールを観てるみたいで感心しない。それとクライマックスが近づくにつれて主人公たちのチームのパフォーマンスだけがグラフィック処理で飾り立てられるのが却って興を削ぐ。まあそれと「慈善の目的のために踊るから貴い」というのも、ドラマの組み立て上そうなるのは分かっても違うだろと思ってしまう。在英パンジャーブ人の当事者性からは遠いところにある感じ。