Bhagavanth Kesari (Telugu/2023)を池袋ヒューマックスシネマで。
前半はいつものバーライヤ節で後半も同じと思ったらまさかの展開。牢名主みたいに現れる主人公がある要人を狙う刺客を撃退したおかげで刑務所長とその娘と仲良くなり恩赦で出所。しかし所長が交通事故死したため娘を引き取る。同じころに閣僚を殺した薬物マフィアの男が犯行の生き証人である秘書を始末しようとハントを始め、その過程で主人公と邂逅し、昔の因縁が再燃する。いかにもありがちなフォーミュライックな話だが、そこにテランガーナ、部族、軍隊、女性のエンパワーメントをブッ込んできた。アニル監督は、F2、F3、Sarileru Neekevvaruと、保守的ではあるがユーモアのセンスが凄い。それと軍隊で根性叩き直すというのが好きみたいだ。後半はメッセージが前面に出ていて、各セグメント間のつながりは投げ遣りになるのだけれど、それはどうでもよくなる。バーライヤがテランガーナ弁を喋るというので主催者と爆笑。アードゥカーラム・ナレーンの政治集会を粉砕するシーンでのカットアウトの使い方には痺れた。ヒロインの暴力シーンには喝采。