Chatrapathi (Telugu - 2005)をDVDで。
10年以上ぶりに再見。暴力的に住処を追われたスリランカ引揚げ民で、混乱の中で離れ離れになってしまった親子の物語。Krishnam Vande JagadgurumのJaruguthunnadiソングとほぼ同じであれこれ調べたら、これは2004年のゲームミュージックがソースであることがわかった。この時期の映画音楽にありがち。ストーリー全体もフォーミュライックで、チンピラとの小競り合いからだんだんエスカレートして最後に大ボスと対決というアクション映画の常道。ジーヴァーから始まり、プラディープ・ラーワトにいたる極道ピラミッドだが、あまり凄味はない。真の不安定要因として異母弟を導入するというのが新しい。シャーフィのイっちゃってる役作りと共に本作の最も印象的な要素となっている。コメディーは珍しく抑制的でヴェーヌ・マーダヴ一人が担当しているが、ヒロインもコメディアンと言えないこともない。シュレーヤーが本作撮影で、ヒーローの絶対性、ヒロインである自分の扱いの低さに愕然としたという証言を思い出した。マザーセンティメントがメインだからだ。