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Lootcase (Hindi/2020)をオンラインで。 

邦題は『ルートケース』、コロナ禍でOTTリリースされたクライム・コメディー。割と評価は高いのだが、131分を見通すのは何だか骨だった。字幕は良くない。MLAが「国会議員」とか訳されていた。ソングの歌詞は全てぶっちぎり。それはそうとして、まあよくもこれだけ典型的な駒を揃えたもんだと思った。汚職政治家(「キケンな誘拐」を思い起こさせる)、抗争しあうギャング、アウトロー警官(これも上記作にあり)、カネの問題で首が回らない主人公という組み合わせ。おかしな悪人を多数登場させたうえでの棚ボタ物語の源流はおそらく「マダムと泥棒」(1955)にまで遡ると思う。結末は大体予想がついてしまう中で、途中で癖のある連中をどれだけ活躍させられるかが鍵となるタイプのクライムもの。ヴィジャイ・ラーズ演じるギャングの親分がBS放送の『ナショジオ』マニアで、何かというと譬えに出すというのは、繰り返しによるおかしみの演出だろうが、あまり成功していない。ギャングの秘密の取引の場がBook Bugsという閉店した書店だというところ、あざとくはあるが良かったところかも。

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