Sholay (Hindi/1975)をオンラインで。
90年代だったかに一度見たきりだったものを再見。当時の感想は、「インド人だってやろうと思えば首尾一貫した話を作れんじゃん」という失礼なものだったのを覚えてる。多分当時、インド映画の笑えないコメディーとか、超絶のご都合主義とかとどう向き合っていいのか分からなかったのだと思う。特に主人公2人のクールな掛け合いが見事だと思ったのだ。見直してみて、アスーラーニーのコメディーなどはさすがに古色蒼然だけど、70年代のおっとりした悠揚迫らざるペース、アクションでありながらバイオレンス度を抑えた描写などが好もしく思えた。岩だらけの中にも緑が点在するウエスタン。動く乗り物(バイク、タンガ)の上でのソングシーンでのアクロバティックな振り付けはすごい。ストーリーがわかった上で見どころと言えるのは俳優の演技。考え抜かれた脚本が人物のキャラクターをくっきり浮かび上がらせる。शोलेとは直訳で「燃え殻、灰」とのことだが、なぜこれがタイトルになったのかまだよく分からない。馬、列車、馬車、バイクと前進し続ける何かと、太古からと同じ時を刻み続けようとする農村の対比。