BRO (Telugu/2023)を川口スキップシティで。
客入りは40%程度か。先日見て最低だと思ったVinodhaya Sithamのテルグ・リメイク。予想通りソング・ダンスとパワンあげ、アクションを加えてきた。パワンの役柄は神秘的な全能者でブレは全くない。まあ、ミニマムな演技の中にどれだけ神性を表現できるかという見どころはあるものの、主役としての起伏はない。サーイ・ダラムの方は好演だけど、童顔の下の鍛え上げた体のパツパツが役に合ってない。それから亡父が下りてくるシーンも仮装っぽくて笑えない。ただ、オリジナルが余りに退屈過ぎたので、多少フリルを付けたこのリメイクの方が印象はいい。神話のイメージとの重ね合わせは予想通り誰でも分かるベタベタにして来た。ギーターからの引用多数。字幕が早すぎて追いつけない箇所も多かったが、トリヴィクラムが担当した脚本にはグッとくる台詞が幾つもあった。台詞だけもう一度味わいたい。注目のプリヤ・プラカーシュはどうってことない役回り。テルグのメジャー映画に出られただけでもマシか。このレベルの脇役の道を歩むか。主人公の子供時代の苦難のセンチメントはうまく結びつかず。