Simhadri (Telugu/2003)を池袋ヒューマックスシネマで。劇場では2回目。
今度は後方席から全体を見渡すまともな鑑賞。呑気で楽し気な生活を送る主人公に時おり影が見え、インターバル前にビッグバン。そこから目くるめく長大な回想が始まって、それが洒落にならないトラウマ的な地獄絵、そして現在に戻ってラスボスとの対決、というある意味お約束の定式。ただしビッグバンが凄すぎる。ソングではChiraku Anukoが毛色が変わっていて耳に残った。しかしどこからから引っ張ってきた感があったが、Cotton Eye Joeからのものだと維基百科にあった。これは作曲家が公式に認めているらしいが、日本では公開できない理由になってしまうかも。そういう時代だったのだ。まあそれから女優の扱い。やがて世代が変わっていくと「こんな性的搾取を公然と楽しむとかありえない!」という観客が増えていくのだろうか。主演男優の突き上げるような露骨なマスキュリニティーを際立たせるためのギミックなのだが、これを「アザラシの赤ちゃん」NTRがやるというのがまた何とも形容しがたい前近代性を醸し出して、そこが堪らんわけなのだが。