『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝』(Queen Charlotte: A Bridgerton Story、米、2023)をNTFLXで。
『ブリジャートン家』(Bridgerton、米、2020-2022)のスピンオフで全6話。ストーリーとしてはこっちのほうが断然いい。テーマは相変わらずの愛とセックスに加えて王室の尊厳。アメリカ人は本当に正直だなあと思う。本編でなぜか30年ぐらい前のファッションで通す王妃が不思議だったけど、その訳は結局分からず。後から調べ、王の狂疾や姑との確執は実話だったと知る。黒人や東洋人が宮廷社会にいる並行世界の発端は、このメクレンブルク王室が黒人で、英王室はそれを取り込む「大いなる試み」を行ったからだと説明されるが、気持ち悪い感じは消えない。また別の黒人登場人物は英国植民地だったシエラレオネ出身だと明かされる。本編のインド人登場回ほどではないものの架空の世界観と現実の歴史がコンフリクトを起こしてしまう。王夫妻のそれぞれの侍従がゲイカップルという設定。王とこの2人だけが鬘を被っていない。偉い人はどんな無作法をしても許されて、クールと見なされる掟も。