Ponniyin Selvan 2 (Tamil/2023)を川口スキップシティで。2回目。
昨日と違い目的意識が変わったのでメモをとりながら見た。やはり鮮烈な絵の力に感銘。特にヴァンディヤデーヴァンがパーンディヤに捕まって供儀にされそうになるところ。滲んだ血と振り掛けられたターメリック水とが合わさって極美だった。水から現れるナンディニが水に沈むラスト。全体として、小説と比べPSのタイトルロールを形だけのものにしない工夫がされていた。水戸の御老公よろしく正体が割れると皆がひれ伏したり、強引な王位継承者変更を集まった民に力技で認めさせたり、徳治の王としての描写。バカ殿俳優としてのジェヤム・ラヴィの面目躍如。この人と言い、カールティといい、筋トレしないトップ俳優は見ていて気持ちがいい。おめえら分かったかと叫びたい。前作に引き続き、悪しき者を黒で演出するのはどうかと思った。例外はラーシュトラクータの謎の王女。とくに同じタミル人であるパーンディヤを迷信まみれの悪の集団にするところ。しかし諸宗教が併存していた古代を世俗のドラマとして描き切ったことは素晴らしい。ワーナティの玉座の誓いはよく分からず。