Ravanasura (Telugu/2023) を川口スキップシティで。
RT主演作@自主上映は2012年以来。その頃ですらすでに下り坂は目に見えていて、この間のゲスト出演Waltair Veerayyaでも、頬がゲッソリ削げて(髭の剃り跡をわざと残してる?)、体も一回り小さくなったような、全体的に影の薄い印象を受けていた。前半にはコメディータッチもあるのだが、かつてのハイテンションお笑いはない。悪人として現れるヒーローが最後に正当な復讐者であることが明らかになるパターンの物語。少し前に見たGodseを思い起こすが、それと比べても悪人ぶりにやり過ぎ感。特にレイプシーンや恋人とのベッドシーンを執拗に描写したのは悪手だったと思う。客が呼べなくなったBクラス俳優がやりがち。他にジャヤラーム、シュリーカーント(タミルの)、スシャーントなどの微妙な線上にいる俳優が登場し、俳優人生浮き沈み双六を見ているような気になった。Swamy Ra Raで才気を見せたスディール・ヴァルマ監督とも思えない、メリハリが効いて飽きないが陰惨な出来。昔はご都合主義だった人の顔マスクは今や3Dプリンタで現実になったか。