Dasara (Telugu/2023)を川口スキップシティで。
インターミッションあたりまでの粗筋を知った上での鑑賞。同じく炭鉱を扱ったWorld Famous Lover (Telugu/2020)と比べるとテランガーナ弁はあまり匂い立つ感じではなかった。絵としてはサティヤン・スーリヤンの手掛けた本作は圧倒的。前半は主人公のダリト性を炭鉱町の荒くれ酒場によって表現。Rangasthalamそのままの上位カーストの地主が出てくる。主人公ダラニは酒の力を借りないと何もできない臆病者とされながらもイントロシーンはほとんどプシュパだ。酒場への入場を巡りカーストの争いが起きて、ひとつの達成としてダリトが酒場を仕切るようになるのに、最後には酒場を悪の象徴として焼き払うというのが嚙み下せない部分。それから、サーイ・クマール演じるキャラが上位カーストでありながら弟との政治的な争いからダリトの側につくのだが、それ以上の展開がなくていいのか。そして真の悪はカーストではなく一人の男の欲情だったというの、スケールダウンの感がある。ラストはダラニと仲間たちがラーヴァナでもあり、ラーマでもあるというビジュアル。