Shehzada (Hindi/2023)をイオンシネマ市川妙典で。
いつもと違い日本人が少なく、多分5人以下。インド人は子連れ女性が中心という意外さ。Ala Vaikunthapurramulooのリメイクということで期待値も字幕読みの緊張感も低く臨んだ。オリジナルの165分に対してこちらは140分ほどとコンパクトになっている。ヒーロー&ヒロインのフランス旅行のくだりを省略して「問題を抱えた名家で外から来た異分子がかき回した末に家族の紐帯を回復させる」という基本形がより鮮明になった。原作脚本の最大の問題点、ナワディープのエピソードと結末の血統主義みたいなおかしな展開は上手く調整したと思う。でもただそれだけなんだ。アッル・アルジュンのスワッグというのがどれだけ原作のエッセンスだったかが痛いほど分かった。カールティク・アーリヤンという俳優の退屈さだけが印象に残るファミリー映画。そしてヒーロー以外のキャラクターの極端な類家化と単純化。唯一ラージパール・ヤーダヴだけが客の笑いを誘っていた。ヒンディー語は自分でも聞き取れるほどに単純で明瞭な発音でなるほどこれが最大公約数狙いの映画作りかと思った。