Gandhi Godse - Ek Yudh (Hindi/2023)をイオンシネマ市川妙典で。
観客は10人ぐらい、インド人には圧倒的不人気。キャッチコピーにWar of Ideologies。イデオロギーは劇中ではवैचारिकだったかな。狙撃事件の後、命を取り留めたMGとゴードセーが同じ房に収監されて対話するという舞台劇のような空想歴史もの。大勢に支持されている本流とカルト的な少数派の意見を同一平面上に乗せて「両論併記」とすることはつとに批判の的となってきたが、本作はそれをあえてやってみた挑戦的な作劇。なので紙芝居的な演出も大目に見ようという気にはなったが(要所要所に新聞の見出しを挟み込んで要約させた)、肝心のイデオロギー論争が途中でウヤムヤになり(というか取り付く島もない平行線のままで)何か情緒的な部分で両者を和解させてしまった。MGは基本的には上手。MGが理想の村社会を作ろうとコミューンを作りそこで王のようにふるまいインド憲法に違反した廉で収監されるというプロットは秀逸。それからMGのコングレス解散提案を結局なんだかんだ言って退けてしまう閣僚が英国式ティーをたしなんでるあたり。