Persuation (USA/2022)をNTFLXで。
黒星スタート。観たいと思っていたものがオンラインで見つかって意気揚々と再生ボタンを押したら、Subtitles表示なのに字幕なし。ガッカリして日本語字幕付きの適当なものに流れた。邦題は「説得」で、ジェーン・オースティンの同名小説の映画化。保守的な社会の中で両家の子女が恋愛という幻想に人生の全てを支配されて悶々とするという世界。「ブリジャートン家」に続き、本作もまた19世紀英国上流階級の社交界の人士をアフリカ系やアジア系が演じている。「ブリジャートン家」の独創的実験だと思ったものが、実はもうハリウッドではノームになっているということなのか。時代劇でこれをやるというのは、限りなく映画が舞台に近づいているということなのか。ただ本作に関しては陳腐だし、人種を問わず主要登場人物の顔が良くない。例外的に親戚の娘役のニア・トールは非常に良かった。金のために何でもする男の役でのヘンリー・ゴールディング(マレーシア系華人)も印象に残った。皮肉屋のヒロインのキャラクターは最初は興味深かったが、途中から典型的なジェーン・オースティンになってしまった。