エクストリーム・ジョブ(극한직업、極限職業、2018)を韓国文化院で。
5人の男女からなる落ちこぼれの麻薬捜査班が、外国から戻ってくるという麻薬王の逮捕のためにアジトの対面にある食堂で張り込みをするが、その食堂が暖簾を下ろすというので自分たちで買い取って経営者になったところ、店が繁盛しすぎて大騒ぎというコメディー。コメディーであることを第一命題としてドンとおっ立て、それにより血腥い殺人は一切描かないという筋の通り方。その上でどこまでハチャメチャなおかつスリリングにできるかということになるが、職人芸的な手腕でまとめられていた。笑える登場人物は多いが、麻薬王イ・ムベの下にいた中ボスの顔が非常に印象的だった。俳優の名は分からず。イ・ムベのボディーガードのソニというキャラクターも強くて大変良かった。「水原のカルビのタレ味フライドチキン」の絵面は垂涎で、レシピを再現したくなった。一方で対立するボスであるはずのピザ屋のテッド・チャンというキャラクターの面白味はよく分からなかった。ラストのボートの上での格闘はやや引きずり気味でクライマックスにはふさわしくないように思えたが、何かの引用だったのだろうか。