Master (Tamil/2021)を新宿ピカデリーで。
FDFS。邦題は『マスター 先生が来る!』。ローケーシュ作品はお洒落でダークで、目の悦楽なんだけど、ストーリー理解は本当に難しい。本作を何度見たか覚えてないが、今回初めて分かったのは、JDの心理学の講義で学生にくるくる回ったりさせる恥ずかしいの、あれが学生会長選挙の後のグーンダの乱入シーンで生きてくるところ。少年院収監者の中に『囚人ディリ』のディーナーがいることもやっと確認。まだ不明なのは、終盤でバワーニが少年たちをトレーラーで移送するところ(それは分かる)で、同時にコンボイを組んで何らかのブツを移動する、これがよく分からなかった。それから「この映画は18才未満入場禁止、警備員が見張ってる」から「俺には無数のファンがいる」まで、JDが素のヴィジャイになる1分ほどがあって今更な驚き。これまで何を見てたのか。例のbiographical reference、「楽屋落ち」と訳すと意味が失われる。こういう作劇上で滑らかじゃないものを残したのがいい。髭を剃られながら怒ってるアルジュン・ダースが可愛い。髭ナシの方が男前なのに気づいていない。