Sardar(Tamil/2022)をイオンシネマ市川妙典で。
7割程度の客の入り。国防アドバイザーの重要人物を殺害した裏切り者の諜報部員の息子が、警察官になり、街頭示威行動へのスマートな対応などで街の人気者となる。実はその国防アドバイザーの方が裏切り者で、その巨大陰謀は現在まで続いていた。バングラデシュのチッタゴン刑務所に収監されて生き延びていた父と息子とが最後には力を合わせて陰謀を葬る。分かりにくすぎるプロットの連続。ペットボトルの容器の汚染と、亜大陸全体の給水システムとの関係がよく分からない。それと、そんなに致命的な物/人ならさっさと消しておけよ、という「お間ぬ系悪役」なプロットが多すぎて、字幕からまともにロジックを追う気が失せる。カールティのファンとしては1人2役で二倍楽しめるのでいいのだろうが、純スリラーとしてはループホールとご都合主義が多すぎ。バングラデシュやパキスタンとタミルナードゥの距離感も無茶苦茶。隠れ諜報員の父親が普段は村芝居の役者という設定も凄いが、そこでやっているのがムルガンとヴァッリの恋物語で、父シヴァクマールとカールティの命名と両方への言及であるのは良かった。