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Vendhu Thanindhathu Kaadu Part I: The Kindling (Tamil/2022)を川口スキップシティで。 

ガウタム・メーナンとシンブのタッグ、2部作、1部だけで2時間 45分のギャングサーガと、ハードルの高い1本に思えたが、川口で観られるというので腰を上げ、実際にはスルッと楽しく見られてしまった。ジャヤモーハンの原作というのも理由かもしれない。故郷で色々あってムンバイに流れ着き、最底辺で蠢くうちに犯罪の世界にどっぷり浸かる、という定式通りのストーリーながら、シンブの芸達者のせいで飽きずに見られた。南タミルの僻地で暮らす鬱屈した大卒の動物的な体臭、ムンバイにたどり着いて異郷で一旦赤ん坊のようになってしまった無垢、見染めた女にまともな口もきけない奥手から、テラスでの逢引をするまでになる(それでも21歳だが)成長、それぞれをシンブは見事に演じていた。トゥラシのまさかのギャングのフィクサー役、デリー・ガネーシュのいわくありげな登場、ラウタルという役名の小男の刺客、などなど癖のある脇が飽きさせない。ニーラジ・マーダヴの役だけは謎が残る。後半で明らかになるのか。

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