Vikrant Rona (Kannada/2022)を川口スキップシティで。
プレビュー書きのために散々現地レビューを読み、そして散々な言われっぷりを知っていたので、どんよりとした気持ちで臨んだ。前半1時間以上を使って怪しい奴らと怪しい出来事を一杯にぶちまけたのはいいが退屈だった。スディープのスタイリッシュなあれこれを見せたいのは分かったが。後半には色々動き出し、クライマックスは確かにビジュアルに驚きだし、種明かしとしても面白かった。が、スディープは演技らしい演技はせずにただカッコつけてただけ(アクションも含め)のようで、そこが不満。あのシーンでは、なぜあの化粧をしなければならなかったのか、そのあたり、アヌープ・バンダーリの作風と言うか、ストーリーが弱い所を神秘的な装いで誤魔化すというのが出ていた。監督は弟のニループのスター化計画をまだあきらめていないようだが、あの福笑い顔と大根ぶりでは無理だ。非スター主義ニューウェーブというだけで持て囃されてる気配があったバンダーリ監督、スター中のスターと組んで(たとえばローケーシュ・カナガラージのように)大舞台でも能力を証明したとはとても思えない。