Suzhal: The Vortex (Tamil/2022)をSPAPで。
イマイチな日本語字幕で。邦題は『運命の螺旋』。1話40~50分のもの8話がファーストシーズン。2日かかりで見た。こういうのには劇場映画とは違う独特のリズムがあるものだけど、本作ではそれが上手くいって、続け見したくなるものだった。惹きこむ力は強いけれど、スリラーとしては7合目程度でほぼ犯人の予想がついてしまってドキドキはなかった。カディルはいつものあの調子で、演技力がないとは言わないけど、芸域は狭い方だと思う。シュレーヤー・レッディは初見がお巡りさんで、本作でもお巡りさん。ストーリーは何度もDrisyamに行きかけては戻るという危うい離れ業。中心テーマは凡庸で、神話と重ね合わせるというのもお決まりの手法。ただ、女性のきゃらがいずれも強く、それぞれに個性的。幾つか未回収のエピソードもあったように思う。25年前の女児の失踪とか、マラールの父と兄の敵愾心とか。女神カルトの村人たちはほとんどが低カーストだろうが、ダリトではなさそう。ヴァッデ親子は北インド出身なのか。作り物臭くはあるが、テールクーットゥをもっと見たかった。