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Kaathuvaakula Rendu Kaadhal (Tamil/2022)を川口スキップシティで。 

悪評判は聞いていたし、予告編を見てもぬるま湯ぶりは分かったので過大な期待無しで臨んだ。両手に花の三角関係をどう処理するのかに興味があった。両方とも幸せにするために結婚してあげるとか、どちらをより愛しているかが最後の瞬間に分かってあぶれた女が譲るとか、「どーなるのこれ?」で結末をばっくれて終わるとかが考えられたが、3人とも独り身のままという、歯切れの悪い結末。主要登場人物の多くがムスリム、ベンガル系などのマイノリティー中心なのは何か意味があるのか分からなかった。オープニングのクレジットからナヤンターラvsサマンタとしてvsからVJSのフルネームが浮かび上がってくるなど、言葉の遊びが全編に溢れ、翻訳者泣かせになるだろうなという感触。おかんセンチメント担当でシーマが出てきて吃驚。お得意の多重人格ものとして進めておいて、途中から嘘でした、どっちも好きだからというのは妙な引き延ばしで、不完全燃焼。フィールグッドな恋愛物語二つを一人の男が体験することによる不気味な変質をもっと追及してほしかった。

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