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The Kashmir Files (Hindi/2022)をイオンシネマ市川妙典で。 

巨大な6番スクリーンがほぼ満席。入場前のロビーでは印国旗を広げて記念撮影までしてた。エンドロールになり大勢が帰ろうとしているのを、声の大きい誰かが押しとどめて、起立の上国歌斉唱(アカペラ)、こんなの始めて。映画自体は、プロパガンダ臭がキツくなおかつ陰惨極まりない大長編。なぜかインターミッションなし。序盤からから徐々に高まっていく殺戮、そして現代のデリーでの大演説、仕上げに身の毛もよだつ虐殺という構成は、大衆扇動という目的に適っているかという点では200%の出来。映画としてみると、全然ダメなのはまずタイトルの「Files」が単なる新聞の切り抜き帳であること。新聞に掲載された出来事が隠された真実なのか。それから狂言回し的主人公のクリシュナが、最高レベルの大学に学ぶものでありながら、簡単に洗脳される奴であること。ムスリム側とパンディット側、それぞれの話を聞いて丸ごと信じてしまう。メーノーン姓(カシミールに一切個人的関りを持たないことが暗示される)の大学教授が真の悪役か。ああいうキャラへの嫌悪は確かに分かる。

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