「花、香る歌」(도리화가、2015)をオンラインで。
韓国文化院提供の映画特集で。2016年だったかに、珍しく劇場で見て以来2度目。劇場と違い、何度も中断しながらダラダラと。やはりパンソリのクライマックスにBGMを被せるのはいただけない。主演女優の歌唱が酷評されたというのを後から知ったが、それを誤魔化すために肝心の歌を点景化しようとしたのだろうか。オンラインで見たせいか冗漫が感じられたが、ストーリーは良い。不幸な生い立ち、禁じられているのに入門する、歯を食いしばって修行する、権力者との交渉、進退窮まった窮地での絶唱、余人を寄せつけない芸の境地を獲得するとともに大切なものを失う、etc.という芸道もののお約束を可能な限り取り込んでいる。村ののど自慢大会の場面ではSavitriを、ラストの雪のシーンではUmrao Jaanを思い出した。お楽しみの宮中のシーンもゴージャス。俳優の名前は憶えたくないのだが、一方で今後の韓流時代劇の鑑賞のため歴史の本を読んでおきたくなった。こちらのレビューは鑑賞中に気になった用語をほぼ全て網羅していてありがたい。https://filmarks.com/movies/66760/reviews/124393331