James (Kannada/2022)をスキップシティで。
2年ぶりのカンナダ人会上映。最後列に陣取ったカンナダ人ガールスが手製バナーをもってプニートをリスペクトしていたのに驚き。まるで日本のオタク女子。それから開始前とインターミッション明けとにファンメイドのトリビュートビデオ(結構質が高く最初は本編かとおもった)を流すなど濃密さが凄い。映画自体は、プニートが生きていたならば酷評され、そこそこヒットして、忘れられていったような締まりのないマサラアクション。インターミッションの吃驚はNTRジュニアの主演作にあったし、カシミールでの作戦行動はマヘーシュのSLNKのそれにそっくり。最前線は悪いテロリストを叩き潰す戦いの場という迷いのない描写。プニートは軍人なので州旗は出てこない。しかし、ミリタリー設定もあるのだろうが飛び道具を使いすぎ。飛び道具で趨勢が決まっているのにその後から肉弾戦を始めるクライマックスはどうかと思った。サードゥ・コーキラの癒しのコメディーシーンがちょっと入ったけど、途切れなく続く殺戮シーンに、暴力というものがなぜこれほどの娯楽になったのかという哲学的な問いが湧きおこった。