Sathyam Paranja Viswasikkuvo (Malayalam/2019)をDVDで。
ビジュ・メーノーンとサンヴリタのイメージに惹かれて。字幕が雑だった。無闇と登場人物の多い田舎人情譚。話の主筋の輪郭が分かるまでに枝葉のエピソードが延々続くあのパターン。先日観た41とシームレス。特に冒頭に出てくる政治家のエピソードが思わせぶり(とりわけあの無駄に強面のマダムとか)だけど、今ひとつ絡み方に説得力がない。しかし、無茶苦茶なローリーの事故からの、積荷の散乱による村の狂乱、「ハイウェイ」ジェシーの鉄火ぶりとか、連行される主人公たちへの村人たちの容赦ない罵倒のお祭り騒ぎなどなど、色々野蛮なイメージが畳み掛けるように出てくるところからは楽しい。ど田舎の村なのに当たり前のようにベンガル人が出てくるところも興味深かった。サンヴリタは久しぶりに見るなあと思ってたら、カムバックとのことだった。かつての丸顔の瑞々しさは後退したが、苦労人のおかみさんを難なく演じていた。ビジュメはいつも通りの愛くるしさ全開。だらしなくてバカな奴のキャラを衒いなく誇張もなく演じ、最後の泣き笑いの改心が美しかった。