Taxiwala (Telugu/2018)をオンラインで。
ラーフル・サーンクリティヤーン監督の前作と知り見ておきたかった。手に職もなく学歴もなくハイダラーバードにやってきて、親類の経営する自動車修理工場に転がり込んだ若者が、手っ取り早い収入の道としてタクシードライバーになることを考える。破格の値段で売られていたヒンドゥスターン・モーター社の古風なコンテッサ(そんな車種があるとは知らなんだ)を買って改造する。その車が次々と怪異を起こし始めて主人公は怯えるが、そこに宿るものの正体が、幽体離脱中に肉体と離れ離れになってしまった若い女性の魂と知り、肉体を取り戻すための作戦を刊行する。新人監督らしい演出のもたつきとストーリーのムラが気になったが、まあ面白いスリラー・コメディーだった。悪役がちょっと気になったのだけど、Shiju RashidまたはShiju ARというケーララ人だとのこと。ガレージの二人組と主人公、それに間抜け泥棒が繰り広げるコメディーは、近頃のマルチリンガル作品からは消えつつある古き良きテルグ・コメディーで、癒された。ラストシーンは先行きが見え見えなのにやはりもらい泣きした。