Milana (Kannada/2007)をオンラインで。
DVDは不良品で再生できず。Raja Raniの元ネタと聞いて。しかしRRは確かに着想は貰ったろうが全くの別作品だった。感情的に振れ幅が大きいのはヒロインで、実質的にパールヴァティの主演と言っていい。ヒーローは最後のシーンを除き不動の人格者でつまらない。プニート演じる主人公は二言目には何かイイことを言い、久しぶりのカンナダ映画の旅情満喫。主人公がイイこと言うだけでなく、人生の先達たちがかわるがわる登場しては、夫婦生活円満の秘訣をそれぞれに語る。主人公の父母、ラジオ番組に登場の50年連れ添った夫婦、隣家のコメディアン夫婦、離婚裁判所の裁判官、ヒロインの父までもが。ここでは『沈黙のラーガ』やRRにあったような「結婚してから上手く関係を築いていくことの必要」や、「初恋の終わりが人生の終わりではない」という明確なメッセージはあまり重要ではなく、オカンの涙が全てを取り込んでしまっているような印象。説教の他にも年長者を敬うシーンが何度も繰り返されて、一般人ならドン引きだろうが、カンナダ人はこういうところにいちいち頷いたりしちゃうんだろうな。