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Annaatthe (Tamil/2021)を川口スキップシティで。 

評判が悪いと聞いていたけど、天晴なディーパーヴァリ大作だった。ヒロインはナヤンターラではなくキールティ。それなりの演技力がなければ務まらない役だった。神の遍在というか、いつも見守ってくれている神としてのラジニというのが、分かりやすく絵になっていた。悪役異母兄弟の確執はいまひとつスッキリしないものだったが。幼年時代の回想シーンを見ると、兄と妹はせいぜい10歳ぐらいしか離れていないのに、兄の昔の結婚相手候補(クシュブーとミーナ)が自分の息子たちを妹の相手にと勧めてくるあたり。二人とも80年代90年代のラジニ映画のヒロインだったことを思うと余計にアイロニーがある。ナヤンターラは『ビギル』での立ち位置とほぼ同じ。スキップシティでの上映は、そう断ってはいないが実質的に爆音上映で、まさにディーパーヴァリの爆竹のようだった。こればかりは、配信で見た場合には印象は相当違うと思う。シヴァ監督はカラフルで騒々しいけど理想的で架空の田舎を描くと素晴らしい。ラジニが自分でダップ太鼓を手にして演奏するシーンあり。コルカタのシーンはトラムがいい。

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