Bajirao Mastani (Hindi/2015)をDVDで。
公開時にインド人自主上映で見て以来の再見。初見時にはただただかったるくて、158分終わった後にはゾンビみたいになった記憶あり。まあ総体としての印象は変わらないものの、字幕の理解度が上がったので随分マシになった。歌詞よりもセリフに織り込まれる韻文が良かった。それから衣装も見応えがあった。女性のものより男性のものにヴィジュアルな驚異がある。解説が必要だと思ったのは、①バージーラーオがバラモンでありながら武人である(宰相兼将軍)という点、②反逆者ではないのに事実上の統治者だった点、③マラーター王国史の中での位置付け、④プネーの宰相府とサーターラーの王府との関係、⑤マラーター王国におけるシヴァ派とヴィシュヌ派との関係、⑥ライバルとしてのムガル帝国とニザーム王国との関係、⑦ブンデールカンドとの関係、というあたりか。例によって絢爛豪華な王宮絵巻なのだが、ややもするとパンジャーブ人の成金あたりが客層のゴテゴテしたリゾートホテルみたいに見える。それもエステルーム。マスターニーの最期は美麗だったが、現実だったら糞尿まみれだったよなとも。