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『五月十三日 悲しき夜』(五月十三傷心夜、1965、台湾)をNFAで。 

「よみがえる台湾語映画の世界」特別上映の一環として。親を亡くした姉妹が手を取り合って成長するも、同じ男を愛したために三角関係でその絆に亀裂が入る。またそこにパワハラ&セクハラの好色社長が毒牙を掛けようとして犯罪が起きる、というメロドラマ。60年代のあの髪型とチャイナドレスで女優たちは女神のよう。ただし若干顔の見分けがつきにくかった。一方で男の方はなんだか冴えない。先日の『ちまき売り』と同じくほとんどがセット撮影。慎ましい二姉妹の家やファッションは映画的美化の賜物か。日式住宅みたいなのも出てきて興味深い。ナイトクラブに中華式パゴダの装飾があるかと思うと、飲み会会場が完全に日本の座敷だったり。妹の方が連れていかれるデートが猛禽撃ちとはワイルド。姉と男が出かける男の実家は、野柳とか、台北の北の海辺だろうか。男の母親が「私だって若い頃は積極的で、この子のお父さんとは空の舟の中で結ばれたの」などと笑顔で話すのが印象的。姉と男が最初に顔を合わせるのはナイトクラブでだが、その時二人は既知の仲として描かれて説明がないがいいのか。

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