Tughlaq Darbar (Tamil/2021)をNTFLXで。
英語字幕付き。自分の受け入れ力が落ちていたのか何なのか、全くダメだった。現地の評価はそこそこ笑えると言ってるのと酷評とが混じってる。ズブズブなリアリズムの政治を志す男に異変が起き、時々別の人格が現れて体を乗っ取り、人々のための善政を敷くというサタイア。その二重人格が作劇の上でうまく機能しておらず、またVJSの芝居も気が抜けたようなアパシー。サイドキックのカルナ―カランも同じくただの砂糖水。全体的にペラッペラの安い風刺劇。パールティバンはいい味出してたけどNRDの焼き直しという感じ。最後にCM役で出てくるサティヤラージは、今時珍しく登場シーンで実名テロップつき。Amaidhi Padai (1984)のナーガラージャ・チョーランのその後の姿という設定で笑えた。舞台は北チェンナイではなくマイラープールという設定だが、明らかなスラム。北チェンナイを舞台にするのがはばかられてこうなったのか。航空写真でここだろうかというところがあるのだが特定できず。政治を巡る痛烈さではスーリヤのNGKの方がずっとヒリヒリするものを持っていた。