『MASTER/マスター』(마스터,2016)をオンラインで。
韓国文化院の「韓国映画特別上映会」にて。よくできたアクション。ただしアクションバリバリになるのは最後の20分ほど。そこに行くまでにはマルチまがいの経済犯罪の悪どいやり口と、サイバー捜査で肉薄しようとする警察の攻防が描かれるのだが、仕組みがさっぱりわからない。分からないけど安心して見ていられるのは娯楽映画ならでは。特に「大磯の老人」みたいな、ソウル都心部に住む謎の大富豪老婦人(アジア通貨危機でも裏で立ち回ったのだという)がホントに謎過ぎるのだが、気にせず見ていられる。冒頭からかっ飛ばすマルチ商法的金融詐欺師のたたずまいが某科学の宗教団体の代表そっくりのイメージで冷や汗が出る。イ・ビョンホンにそっくりだなと思ってたら本人だった。エンドロールはタダのスクロールなので打ち切ろうと思ったけど、ぼんやり眺めてたら最後にオマケがついてきた。それから主人公の刑事の自宅が、まるで研究者か著述家みたいな蔵書であふれていたのだけれど、あれには何か意味があったのか、ちょっと気になった。