Thalaivii (Hindi/2021)をNTFLXで。
英語字幕付き。予想した通り、今も健在な人物に対しての配慮だろうか、生臭いことにはほとんど蓋をして、ジャヤのCM就任のところで終わっている。男中心で動いている社会の中であからさまなセクハラにも負けず最高位に上り詰めた女性を描くというスタンス。悪はカルナとヴィーラッパンにのみ背負わせたというところ。アラヴィンド・スワーミのMGRはヌメリ感と弛み感が絶妙。ナーサルのカルナは冷静に見れば全然似てないのにこれもまた魂が降りてきたような快演。ソングシーンはどことなくヒンディー語映画風。ラーダー・ラヴィがMKラーダーをやってるってのはかなり凄いことじゃないか。そのMKラーダーのMGR狙撃のエピソードが史実とされるものと全然違ってたのはなぜなのか。それからちょこっと出てきたシヴァージ・ガネーサン(ジシュ・セングプタが演じていたのか?)も、MGRへの当てつけのための噛ませ馬って感じでインパクトがない。ヴィーラッパンを演じたラージ・アルジュンはかなりの好演。「シークレット・スーパースター」の父役だったか。サムドラカニが演じたタミル版も見てみたい。