Palasa 1978 (Telugu/2020)をオンラインで。
ずっと気になってたのをやっと観た。どんより暗く、説教調、にもかかわらずストーリーに何か所か飛躍がある。けれどまあ大変に勉強になったし、パンデミックの最中、それもテルグ映画としてこれを公開するのはさぞかし大変だったろうと思う。スブラマニヤプラムや血の抗争を思わせる流血サーガ。カットバックの手法を一部採用しているが、それでも直線的なナレーション。この辺り、パー・ランジットやマーリ・セルヴァラージの巧みさには及ばない(昨日のUppenaやColor Photoにもそれを感じた)。演技者には一人も知った顔がいなかったが、皆達者な演技。脚本で首をひねるのが、バイラギの唐突さ、それにセバスチャンの性格の定まらなさ。それと、主人公の家が代々芸能に携わってきたというのが余り生かされていないこと。ソングにはダップ太鼓がフィーチャーされる。ウルミの音も聞こえるが画面には現れない。物語の所々にナクサルの影がちらつくのが興味深い。英訳でアンタッチャブルとされている語は特に問題なく流されている。敵役のアッパーカースト一家はブラーミンなのか調べる。