Uppena (Telugu/2021)をNTFLXで。
予備知識なしで見て、主人公がカーキナーダ周辺のクリスチャン・ダリトの漁民だというのにびっくり。スクマールのストーリーというのには嫌な予感。設定自体は、身分違いの恋から娘の親の凄惨な復讐という流れで新味は全くない。主人公の吃音の設定とかはRangasthalamの焼き直しみたいだし。ただもう映像が無駄なくらいに美しく、マラヤーラム語映画以外でもこういうカメラを扱うものが出てきたかと感じ入ってたら、実はマ映画中堅のShamdat Sainudeenによるものだった。俯瞰アングルが異様に多い。ただし、テルグ映画で、田舎の描写に実態とかけ離れたこういう綺麗すぎる映像が出てくるとちょっと白けるところもある。ヴィジャイ・セードゥパティの悪役は彼ではなくてもよかった気がするが、吹き替えられた台詞以外での演技にやはり見どころがあった。ヴァイシュナヴはコニデラ家の顔をしているが、演技はこれからという感じ。キールティ・シェッティはまたしてもトゥルナードゥがらの大形新人の予感がする。前半は凡庸ながら美しい自然描写で魅せたが、後半のもたつきは感心できず。