Kilometers and Kilometers (Malayalam - 2020)をNTFLXで。
あのジヨー・ベービの過去作ということで、何かヒリヒリしたものになるに違いないと思って臨んだら、気が抜けるくらいの「ドライブングMissデイジー」型(見てないけど)古典的なほのぼのロマンス。型通りの展開で型通りに着地する。トヴィノはメカニックを主にした何でも屋でバカの子ちゃん。アメリカ人ヒロインは家族に問題があり、金(それもあぶく銭)の力以外何も信じない御大尽ツーリスト。バイクでケーララ起点でインド一周をするというのがちょっと現実感ないと思うが。しかも軽装で髪の毛も下ろしたままというのは元バイク乗りとして気になるところ。それからトヴィノが何回かレインボーカラーの服を着ていたのも気になったが、意味を分からず着用させていたのか。物語が本当に動くのはラージャスターンに入ってからだが、TGIKのお点前おじさんシッダールト・シヴァがいい味を出していた。ただ、現地観客にはあの顔が現れた時点でマラヤーリと分かっていしまい、種明かしの驚きは仲たんだろうなと思った。ブレットのエンジン音の響きを堪能した。