Purampokku Engira Podhuvudamai (Tamil/2015)をYTで。
字幕のずれがひどく、明らかに何人かで分担しているようで、読むのが大変だった。タイトルの意味はよく分からないが、直訳すると「共有地は皆のもの」ぐらいか。冒頭にゴミ問題が取り上げられ、そこから頭のねじが何本か飛んだ鉄道労働者のヤマリンガムの紹介。レバーを引いて線路のポイント切り替えをする仕事。しかし同時に代々の死刑執行人。レバーを引くというのが仕事上の共通点。ここでダイレクトに『シャド-・キル』が引用されるのだが、ほとんどのレビューワーは気づいていない様子。死刑執行に使用されるロープにまつわる民間信仰も同作そのまま。それから極左革命の闘士であるバルが現れるのだが、この人のイデオロギーがチグハグで現実感に欠ける。さらにその革命的作戦行動がバカみたいで、ここで一気に盛り下がる。革命同志を演じるカールティカは相変わらず大根。監獄のトップであるマコーリーを演じたシャームが収穫。前半はやや硬いと思ったが、その硬さが後半に生きた。この役名はトーマス・バビントン・マコーリーから来ているようだ。脱獄作戦も杜撰。