『ジャッリカットゥ 牛の怒り』をシアター・イメージフォーラムの試写で。
昨年9/24にアジアフォーカス福岡国際映画祭で見たのに続き2回目。後から聞いた話では、映画祭上映版と細かく編集を変えてきたものなのだそうだ。映画祭版では冒頭に「ジャッリッカットゥ」の語義が示されたが、今回版ではヨハネの黙示録に変えられたりしてた。限界集落はイドゥッキのどこか。ほとんどがクリスチャンの村。おそらくは南ケーララのクリスチャンベルトであるバックウォーター地帯のから移民してきた人々の2世3世が暮らしている。マス・フレンジー映画に役者の善し悪しはあまり関係ないようにも思えるが、メインのキャラであるアーントニを演じたアーントニ・ヴァルギースはAngamaly Diraryの時よりもグッと男臭くなって肉体派(ただし6パック系ではない)になった。出番は短いものの村のエロい女役のシャーンティ・バーらチャンドランはねっとりしたケーララ娘の路線の正当な継承者のようで良かった。音と映像のモンタージュをつなぐテンポが絶妙で映像詩的な味わいも。マラヤーラム語映画で理性ゼロの男たちが罵り合いド突き合うのを眺めるのは謎の快感がある。