Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela (Hindi/2013)をDVDで。
タミルが誇る天才カメラマンのラヴィ・ヴァルマンが手掛けた作品であることを思い出しやっと鑑賞。SLBについてはもう全く合わない監督だから期待せず。ロミオとジュリエットからインスパイアされたと冒頭で謳われる。まあしかし、後はどのくらいオリジナルから遠ざかるかに勝負どころを見出したようにも思えた。舞台はグジャラート(ロケ地の一部はラージャスターンだが)。嬉しいと言ってはぶっ放し、悲しいと言ってはぶっ放す、DQNだけが住む架空の街が舞台。DQNだらけの中で特に蓮っ葉な男女が出会って一目惚れ。映像が美麗に作り上げられるほどにストーリーの空虚さが浮かび上がる。美男美女がお互いをうっとり見つめ合うだけでは「運命の恋」とはならない。ヤンキー同士の惹かれ合いというなら、もっとざらついた演出にして欲しかったが、どこまでもDQNな不条理劇のよう。例によってディーピカーに不満。静止画像だと﨟󠄀たけて高貴なのに、どうがになると妙に薄っぺらい。場所の設定から衣装、儀式まで全てがそれっぽく作られた架空のインドに見えた。