Nanban (Tamil/2012)をDVDで。
2日がかりで見た。何でこんなのに時間がかかるのかといぶかしく思ったが、後から見たら3時間越えだったことを知り納得。オリジナルがどうしても駄目だったので、南インド版、それもシャンカル版を見ればスッキリ楽しめるおもた思ったのだけど、やっぱり駄目だった。悪いのは原作で、シャンカルではないのは分かってるが、なぜシャンカルがこのリメイクを手掛けたのかは謎のまま。後半の(劇的進行の見地からは)一番どうでもいいダンスだけは見ごたえがあったが。そのためのイリヤーナーという気がした。ともかく、賢げなメッセージ作品だ。そしてヴィジャイは物静かな変人な天才には全く見えない。脇の二人の演技が手堅いと余計に無理がある。そして悪役のイタさが辛い。暴力映画ならば誇張された悪役は楽しいのだが、そうじゃない作品であそこまでエグいと醒めた気分になる。一番イヤなのは、二回出てくるヒーローへの敬意の表現としてのズボン降ろし(Aruviでネタになってたやつ)。あれってオリジナルにもあったっけ?ラストシーンの絶景を南印のどこで置き換えるのか気になっていたが、あれは上手いと思った。