安市城グレート・バトル(안시성、2018)をオンラインで。
韓国文化院の「韓国映画特別上映会」の第3回。例によってジャンルすら知らずに(カーレースか何か?)臨んで、高句麗時代の歴史大作と知って吃驚。これと先日の天命の城(프리즌、2017)とを併せて観ると何とも言えない。やはり7世紀の戦国ものだとより自由に想像力を広げられるところがあるのだろう。定型的な「戦場の恋人たち」「市民の自己犠牲」などを交えながらも迫力ある戦記ものに仕上げた。「バーフバリ」も真っ青の奇策を凝らした城攻めの攻防は面白かった。それから日本のそれと似ているようで全然違う、あの凛とした半島の山河の描写。遥か大陸まで繋がっているということが、あれほどに山や川の風貌を変えるものなのか。細部までよく考えられた合戦の道行きだが、最後になってシヴァ神の神弓みたいなのが出てきてウケた。