Kadaikutty Singam (Tamil/2018)をUSAPで。
タイトルとポスターから大体予測はついたけど、タミル南部の豪農の大家族の不和と、ライバル一家との揉め事のクラシックな話だった。批評家からはメタクソ言われたが結構売り上げは良かったらしい。それは分かる。いささかダラダラと長いけど、カールティの陽性さが生かされてたし、流血のない笑えるアクションも気持ちいい。ただ大家族ものの軸となるお館様(サティヤラージが演じる)のキャラ設定がデモーニッシュ過ぎて唖然とする。妻が女児しか産まないので妻の妹を第二夫人にしたり、その新妻も娘を産んだので、別の娘を娶ろうとした時に第一夫人が懐妊して男児を産みそうなんで結婚をキャンセルしたり。全ての不和の元を作りながら反省してない。ただしこれによってタミルの典型的なオジ・メイ婚のセッテングがされそれに乗って物語が進んでいくのに吃驚。2018年の設定のはずなのだが。寺院内での愁嘆場とエンディングロールとでカールティの台詞によって現代的な価値観と実感とが提示されはするのだが。お婆ちゃんが一番インテリ。一番可愛かったのは雄牛のラーム・ラクシュマン兄弟。