C U Soon (Malayalam/2020)をUSAPで。
コロナ禍で苦しむ制作スタッフのために、基本的に俳優と監督だけで(しかも俳優たちも基本的には室内にとどまりながら一堂に会することなく)作った、メタなメッセージを持つ実験作。だから一般作品と比べてどうこう言うべきものではないのはわかる。チャットとボイスメッセージ、スマホまたはPCによるインターネットTV通話、それにオンライン会議ツールの上でやりとりされるインタラクションを、スマホまたはPC上の画面動画キャプチャという形で見せる。これはこれで現代人のリアリティーだよなと思いながら眺める。ただし、普通ならビデオチャットを一旦切るようなところでも、それをせず登場人物のアクションを説明的に見せるところもある。自身が善と信じる目的のためならば不正行為もあえてするというインド的行動様式も取り入れられて、ハッキングその他のグレーな行為もガンガンに、しかも易々と行われる。今ひとつよくわからなかったのは、監視カメラの映像の意味。元締めが逃げた女のもとに来て帰国のためのあれこれを女に渡す、それから女が去り際にSIMを捨てるところ。これらの解釈は?