Dhuruvangal Pathinaaru (Tamil/2016)をUSAPで。
4年前の旅行時に評判だったので見たかったのだけど都合が合わず見逃したものをやっと鑑賞。ソングなしの105分。よくできたそつのない殺人ミステリ。ただ、Evaruを見た時とかにも思ったけど、インドである必然性はほぼない。あ、杜撰すぎる脇見運転てのがあったか(Evaruにもあった)。映画公開年の16年を5年後の21年から振り返るという斬新な設定。舞台はコインバトールとウーティー。主人公がカップ麺を啜るシーンだけでその境遇を提示して、それ以外は一切語らないところが新世代という感じ。タイトルの16 extremesには明確な説明はないが、最終シーンで独白される、犯罪と捜査のそれぞれの局面での合理性から外れた行動が悲劇にと導いたということを言いたいらしい。ただしそこで挙げられたエピソードは16もなかったが。ラフマーンはいつものごとくクールで、沈鬱なテーマが良く似合ってる。交通事故は故意だったのかどうかが気になる。それから真相を知る人物が、推理するふりをして捜査をミスリードするところ、どこまでが芝居だったのか。