An American in Madras (English - 2013) をYTで。
以前から海外のNTFLXで見られるようにはなっていたらしいけど、晴れてYTで公開されて嬉しい。7年越しの想いが実った。画面は隅から隅まで(1930年代の映画作品の抜粋も含め)ピカピカに美しい。ダンガンには自伝があってそちらの方がもちろん情報量は多いが、あくまでもダンガンの自分語りで触れられない部分もあった。本作では様々な人の証言が集成され、若干の批評性(たとえばプラバ―ト・フィルムとの比較とか)も加わり、多角的なものになっている。フィルム・ニュース・アーナンダンやPKナーヤルなど、もう既に向こう側に行ってしまった人の姿もあって、まあこの作品のギリギリ間に合った感が迫って来る。ダンガンはMGRに対しての恩人なのだと思っていたが、そうでもなかったというエピソードが新鮮。脚本家としてカルナーニディが登場したPonmudi (1950)がDMKイデオロギーを前面に押し出した最初の作品になったなどという知らなかった事実も。ハイライトは何と言ってもMSの主演した2本の作品にまつわる部分と再会に関するところ。