Goodachari (Telugu/2018)をUSAPで。
スリラーとして傑作との評判。まずまず筋の通った脚本。ジャガパティ・バーブの使い方、見せ方は上手い。典型的な、劇中人物には見えてるのに、観客からはフレームアウトされて見えてないというスタイルをキープ。画面に初登場するシーンでは既に悪の本性を負ってのものとなる。そのくらい、この人はタイプキャストされていて、意外性がなさすぎるのを映像作家は理解していたことになる。内通者は一番らしくない奴というのは定石通り。後半のチェイスからの展開はスピーディーで良いけど、最終シーンの舞台が分からず気持ち悪い。本作の面白さは、定石のスパイものだけど、それがどローカルな風景の中で展開するという点だと思うのだが、チッタゴンのシーン以降それが曖昧になってしまっているから。アディヴィ・セーシュは脚本も手掛けるNRI俳優だというのを最近知って何か腑に落ちるものがあったけど、あんましカッコよくねえなというのが正直なところ。アジトへの潜入シーンなどで、へっぴり腰とまでは言わないものの、気迫が足りないように感じた。首ちょんぱコンビのラーケーシュ・ヴァレが良かった。