Agent Sai Srinivasa Athreya (Telugu/2019)をUSAPで。
秀作との評判が高かったのをやっと観られた。字幕が早すぎて苦労したけどなるほど面白いわ。お気楽探偵が殺人事件に巻き込まれ…というのはだいたい想定内だが、その裏にある組織犯罪が、インドでしかあり得ねえというタイプの宗教が絡んだもので、しかも現実に起こっているらしいことがエンディングで臭わされ、ぐああとなる。主人公の名前がバラモンのものであるのは意味があるのか。ファティマには?彼は最後に自分のフルネームとシーヌという母からつけられたニックネームとを対比して語る。それは科学とセンチメントとの対立であるようだ。途中でカンナダ人の似たような探偵が出てくるが、彼がちょこっと喋るカンナダ語に字幕がついていないのが不満。ここはリシャブに出てきてほしかった。プロットも年代設定も全然違うけど、全体の雰囲気にやはり『ベルボトム』味がある。無理があるのは、周りの人物が簡単に殺されるのに、主人公だけは泳がされて直接手を下されず、回りくどい方法で貶められようとするところか。これは間違いなく続編ができると思う、期待したい。