Madras Cafe (Hindi/2013)をNTFLXで。(続き)
それから、マドラス・カフェ(シンガポールやロンドンにあるという設定)に蠢く人々が結局誰だったのかがハッキリしないところ。観客は思わせぶりにその連中を何度か見せられているので、おおよその察しはついている。だからヴィクラムが最後にそこを見つけて、全てを白日の下にさらしだしてくれないとカタルシスが得られない。しかしそうはならず、よく分からない神父への打ち明け話で終わってしまう。ポリティカル・スリラーに虚構が混じるのは全然かまわないのだが、コスタ・ガヴラスの『Z』みたいにスカッとしたものにしてもらえなかったかと思う。